「呼吸が浅い」「体が固まっている」と感じるとき、
実は姿勢が崩れているサインかもしれません。
そんなときに役立つのが 肩回しと姿勢リセット。
呼吸が深まり、気持ちが軽くなります。
姿勢リセットの前に|肩回しで肩周りをゆるめる
いきなり大きな動きをすると、かえって力んでしまいます。
まずは 肩回しを5回 から始めましょう。
肩回しだけでも十分に体は緩みます。
大事なのは「今、緩んだな」と意識することです。

姿勢リセットの方法|呼吸を整える
肩がほぐれたら、次はリセット動作です。
- 踵をつけてつま先を開く。→お尻を締める
- 両指先を肩に置く。→側面から見て耳・肩・肘が揃うように。肩甲骨がセットされます。
- そのまま真上に5秒間伸ばす。→踵から手先を遠くに伸ばすように。腕と耳の間に空間ができないよう意識する。両手を肩に戻し、ゆっくり下ろす。5回繰り返してください。
- 余裕がある方(肩の痛みがない方)は②の状態から、頭上で指先を合わせてから、腕と耳をつけるように伸ばす。


この流れで自然に、
- 耳
- 肩
- 大転子(ふとももの付け根)
- 膝
- くるぶし
一直線に並び、いい姿勢となります。
ただし、この動きは少し大きめ。
デスクワーク中は難しいので、トイレ休憩や立ち上がったときに取り入れるのがおすすめです。
なぜ姿勢リセットが必要なのか?
ここからは少し背景のお話です。
私は過換気症候群の診断を受けても、仕事を休まずに続けていました。
ある朝、体が固まって起き上がれなくなりました。限界を感じて、退職することにしました。
退職までの間は、呼吸を整える薬を持ち歩き、お守りのように使っていました。
でも、辞めた後も姿勢はすぐに戻らず…。
妻からは「おじいちゃんみたいな体型だよ」と言われるほどでした。
背中は丸く、膝も伸びず、お尻の筋肉もハリを失っていたのです。
骨で支える姿勢と筋肉で支える姿勢の違い
若い人の姿勢は「筋肉で支える姿勢」で背骨のS字カーブを保っています。
しかし、年齢やストレスで体が固まると「骨で支える姿勢」に変わっていきます。
背中が丸くなる。 →バランスをとろうと腰や膝が曲がる 。
その姿勢を維持するためにお尻やもも裏が硬直する。
こうして全身の柔軟性が失われていくのです。
骨で姿勢をとる習慣がつくと、筋肉はどんどん減ってしまいます。
だからこそ、意識して「筋肉で姿勢をとる習慣」を持つことが大切です。
姿勢と呼吸・メンタルの関係
ストレスは姿勢を変えてしまいます。
そして、姿勢が崩れるということは、
交感神経が過剰に働き「呼吸が浅く速い」状態が続いているサインでもあります。
つまり、姿勢を整えることは呼吸と心を整える第一歩。
体と心の両方にアプローチできるのが「姿勢リセット」
まとめ|肩回しと姿勢リセットで心身が軽くなる
肩回しでゆるめる・姿勢リセット
この2ステップだけで、呼吸も血流も変わり、心身が軽くなります。
「呼吸が浅いな」と感じたときは、まず姿勢を意識してみてください。
それが、体と心を守る小さな習慣になります。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
無理せず、自分のペースで「姿勢リセット」を試してみてくださいね。
疲れを感じる前に、ケアすることが大切です。
今日もお疲れさまでした。しっかり休んで下さい。そうすれば、明日はもっと元気になれますよ。