上腕二頭筋長頭腱は、肩関節前面を走行し、結節間溝を通過する特徴的な構造を持ちます。
そのため、評価では「どこに痛みが出るか」を正確に確認することが重要です。
上腕二頭筋長頭腱とは
上腕二頭筋長頭腱は、肩甲骨関節上結節から起こり、結節間溝を通って上腕へ向かいます。急カーブ・狭いトンネルを通るため、負担がかかりやすい部位となります。

肘関節屈曲・前腕回外に関与するだけでなく、肩関節前方の安定性にも寄与しています。
そのため、日常生活動作では上腕二頭筋長頭腱は、次のような動作に関与します。
・物を持ち上げる(カバン、洗濯物etc)
・ドアノブを回す (外回しのノブ)
これらの動作で結節間溝周辺に痛みを訴える場合、長頭腱の損傷が疑われます。
スピードテスト(Speed’s test)

- 肩関節を90°屈曲・肘関節を伸展・前腕を回外位にさせる
- 手首付近を上から押す
- 被験者はその力に抵抗する
✓陽性
- 結節間溝周辺に痛みが出る
ヤーガソンテスト(Yergason test)

- 肘関節を90°屈曲位、前腕回内位にさせる
- 前腕回内方向に抵抗をかける
- 被験者はその力に抵抗する=前腕回外する
✓陽性
- 結節間溝周辺に痛みが出る
スピードテストとヤーガソンテストの共通点

痛みがでれば陽性!ではないのか

結節間溝周囲の痛みを確認することが大切なんだね
まとめ
・上腕二頭筋長頭腱は結節間溝を通過する
・結節間溝周囲の疼痛を確認すること
・日常生活動作の訴えと合わせて評価することで、 臨床での精度が高まる
